猫とピアノと中国語

好きなことをつらつらと書く、雑記ブログです

「慣れって怖い」と感じた中国の思い出

タイトルが
「猫とピアノと中国語」なのに
全然中国語のこと書いてないなぁ
とちょっと思いました。

中国語については
ジブリで中国語を学ぼう
というブログをやっているので
なかなかこちらで
中国語の話題になりませんでした。
こちらでは時々
中国での思い出のことでも
書こうかなと思います。


20代後半の頃、半年くらい
中国に滞在していたことがありました。
江蘇省の南京市です。

語学留学とかじゃないのですが
1年くらい独学で中国語を勉強してから
中国へ渡り、半年ほど生活していました。

もうかれこれ20年くらい前の話です。
街はゴミだらけでした。
みんな歩きながら
ひまわりの種を食べているので
ひまわりの種の殻が
歩道にはいっぱい落ちていました。

そんな汚い街の様子を見て
「自由の国!」と
なぜかワクワクしたものです。

私もいっぱいひまわりの種食べました。
食べながら殻をぽいぽい道端に捨てるのは
どうも気が引けましたが
半年後には全く気にしなくなっていましたね。
慣れって怖いです。

これ、20年前の話ですよ。
今はぽいぽいやってるかどうか知りません。


他にも慣れって怖いなと感じたのは
道路が右側通行なこと。
中国で運転はしませんでしたが
路線バスやタクシーにはよく乗りました。
横断歩道を渡ったりする時も
「右見て左見て右見る」
って日本では教わりますが
そういうのも全部逆です。

あまり意識してませんでしたが
半年間生活する間に
脳みそがそういうモードに
切り替わってたんでしょうね。

日本に帰ってから
車の運転で怖い思いをしました。
交差点で右折をするときに
直進車がいるにもかかわらず
待たずに右折しようとして
思いっきりクラクション鳴らされました。
危なかったです、突っ込むとこでした。
日本での左折の感覚だったんですね。
しばらく運転が怖かったです。


もうひとつ、
中国で慣れてしまって困ったこと。
舌打ちです。

中国人って舌打ちする人
めちゃくちゃ多いんですよ。
いや、中国全土にわたってみんなが
そうなのかは分かりませんが
少なくとも20年前の南京の方々はそうでした。

はじめは怖かったです。
私なんか怒られてる?っていう。
しかもおじさんおばさんに限らず
すごいきれいなお姉さんとか
優しいお兄さんとか
なんか日本じゃ考えられないシチュエーションでとか。

なので、中国人の舌打ちは
吐息のようなものなのかもしれません。
そのうち全く気にならなくなり
さらに自分も吐息のように
舌打ちを打つようになってました。

これは日本に帰ってもなかなか直らず
困ったものでした。
日本では舌打ちなんて、
完全にマイナスイメージですもんね。

20年たった今でも
家ではよく舌打ちしてます。
子ども達には
「昔中国でね・・」と説明してあるので
私の舌打ちはあいさつみたいなもんだ
と思って気にしてないようです。


南京からの帰国後
一度も中国には行ってません。
仕事、結婚、出産、育児・・・
子育ても落ち着いてそろそろ行けるか?
と思ったらコロナで行けず。。。

コロナが落ち着いたら
絶対に中国に行きたいです。

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当時の南京市の郊外です。
表通りはあまりゴミないですね。